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企画について

ルイ・オオタケの設計による建築

(1982)

坂茂の設計によるパビリオン

 (2014)

 

このたび駐日ブラジル大使館では、ワールドカップ開催期間中にさまざまな活動を展開するための臨時パビリオンを大使館本館前に建設すべく準備を進めています。この計画は大使館本館の前面から道路までの比較的広いオープンスペースの利用を想定しています。当大使館の建物は著名なブラジル人建築家(ルイ・オオタケ)の作品であることから、日本の卓越した建築家・坂茂氏に、40日間にわたり一般の方々に開かれた催しができるパビリオンの設計をお願いしました。「建築界のノーベル賞」とされるプリツカー賞を今年受賞された坂茂氏は持続可能性をもつ設計で特に有名です。同氏が提案したパビリオンはブラジル人コミュニティ自身が一部を組み立て、ワールドカップ終了後すみやかに撤去しますが、この間に廃棄物はいっさい発生しません。使用する主要素材はリサイクルされた極めて丈夫な紙管です。

 

 ブラジル戦の各試合のあと(午前7時から午前10時)、ジュースやコーヒー、ポンデケイジョといったブラジル産品を用いた朝食を一般の方々に召し上がっていただくほか、40日にわたる開催期間中はブラジル文化関連のプログラムを組み、小規模なボサノヴァのライブショーや映画の上映、ワークショップなどのうちとけた無料のアトラクションをパビリオンでご提供する予定です。

 

 日本の偉大な建築家の臨時建造物とブラジルの著名な建築家の建物を合体させるこの企画を通じ、ブラジルが注目を集めるこの機会に両国の絆の質を高めることができます。ワールドカップを機に日本の方々もブラジルの人々も、パビリオンを訪れて試合について意見を交わし、ブラジルについて語り合うことを楽しみにしています。

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